「ラーメンを斬る」第4弾。今回は「福よし」にお邪魔した。
有名店を紹介した前3回とは異なり、なぜ今回マイナーな存在である「福よし」を紹介することになったか?
それはやはりたぐいまれな味ゆえである。
こじんまりとして、暖かみが感じられるそのたたずまいは、まさに隠れた名店という名にぴったり。
筆者の独断で恐縮だが、福岡で一番うまいラーメンを食わせてくれるのは間違いなくこの店である。
それでは、まず店の場所から説明しよう。
所在地は福岡市東区箱崎1丁目。
JR箱崎駅前を通る「妙見通り」を九州大学箱崎キャンパス方面に北上すると左手に「福よし」と看板が出ているのですぐ分かるだろう。
もし分からなければ「昭和シェル」と「筥松外科」と「ながしま薬局」がある交差点はどこですか?と近くの人にお聞きください。
(素直に福よしはどこですかと聞いても良い)
「行ってみたけど、店が閉まってたよ」と嘆いている方、「つぶれてしまったの?」と心配した方、安心あれ。
それはあくまで福よしの昼間の姿。つまり、福よしは昼間は営業していない。
その答えは、福よしのバックグラウンドに関係がある(と思われる)。
看板を見た人は分かると思うが、「ラーメンと焼き鳥の福よし」と書いてある。つまり、ここはラーメン専門店ではないのだ。
会社帰りのサラリーマンが焼き鳥でも食べながら一杯引っかけるという居酒屋のような店。 昼間は閉まっており、夕方から深夜にかけて営業するという一風変わった営業時間1)をとっているのもこのせいだ(推論)。
今回筆者がお邪魔したのは土曜日の深夜2時頃。
お客さんが3,4人しかいなかったため、店内でラーメンを食べることになったが、客が多いときは、店の外にテーブルとイスを持ち出し、食べることもできる。
秋の涼しい風を体に受けながら、温かいラーメンを食べるというシチュエーションを期待していたのだが、うーん残念。
前置きが長くなったが、いよいよ本題に移る。
ラーメンは一杯450円、替え玉は100円と良心的な値段。
さすが箱崎、庶民の町。貧乏学生には嬉しい値段である。
もちろん麺は筆者の好きな細堅麺。普通麺でも十分おいしいのだが、堅麺をオーダーすることをお薦めする。
ここで、なぜ筆者がしきりに堅麺をお薦めするのか?という質問に答えておこう。
もちろん、歯ごたえがいいからという理由もあるが、一番大きな理由は、麺のコシの問題である。
通常の堅さでは分かりにくい麺のコシの違いが、堅麺であれば際立つ。そのため、麺本来の持ち味を十分に堪能する事ができるのだ。
博多でラーメンを味わう際は是非コシの違いを実感してほしい。
次にスープだが、このスープがまさに絶品のひとこと。
以前大龍ラーメンのスープをほめたことがあったが、福よしのスープはひと味違う。
ご存知かと思うが、大龍を始め久留米のラーメンは基本的にスープが濃い。
よって、食べた後に腹にたまってしまうような重いスープなのであるのに対して、福よしのスープはあっさりした軽いスープなのである。
しかし、軽いと言っても、味が軽いというわけではなく、コクが十分にあり、麺とスープが味を活かし合って、絶妙の味を醸し出しているのだ。
一滴も残したくないと思わせるその味は、まさに福岡ナンバーワン!
実はこれまでの「ラーメンを斬る」はすべて福よしの味を基準に評価していたのだが、やはりその判断は正しかったと再認識した。
もちろん評価は文句なく満点!
あとはこの味をキープしてもらえれば文句はない。
来年から福岡を離れる私だが、「福よし」のラーメンが食べられなくなるのは非常に寂しい思いがする。
福岡に立ち寄った際には是非立ち寄りたいものだ。
1)営業時間、定休日の詳細については調査中。